地質状況を把握する事
建物の支持基盤を確認することで安心して利用する構造物の設計施工が行われます。
調査・試験方法
1.ボーリング
調査ボーリング(ノンコア、オールコア=下図参照)の目的は、
土質、地質、すべり面、岩石の風化・破砕状況などの地質状況を
肉眼で直接的に鑑定するために行われます。
また、検層や原位置試験により、孔壁・孔底の物理的性質や
地下水分の調査を行ない掘削中の地下水の状況に関する情報を得ます。
孔内に計器を設置することで、地下水の流動、間隙水圧、
地盤の変位などを計時的に観測することができます。
★オールコア・ボーリングで採取したコアの写真
オールコア |
ノンコア |
コアの状態を見る場合に必要な方法です。 各種試験のために資料がいる場合。 |
コアの情報は必要とせず、主にボーリング孔を利用して試験する目的で利用されることが多い。 |
Wコアーチューブなどで採取する。 | 平ビットで荷重と回転、送水量を多くし泥水堀りでコアを潰して早く掘進していきます。 |
2.標準貫入試験 (JIS A 1219) 原位置試験
ボーリング孔を必要とする試験
孔底下地盤を対象
試験方法
63.5kgのハンマを75㎝自由落下させてレイモンドサンブラを地中に30㎝打ち込むのに要する打撃数を求める。
レイモンドサンブラ
N値の目安
砂の場合
|
粘性土の場合
|
||
N値 | 土の状態 | N値 | 土の状態 |
0~4 | 極めてゆるい | 0~2 | 極めて軟らかい |
4~10 | ゆるい | 2~4 | 軟らかい |
10~30 | 中位 | 4~8 | 中位 |
30~50 | 密に締まっている | 8~30 | 硬い |
50以上 | 極めて密に締まっている | 30~50 | 極めて硬い |
50以上 | 極度に硬い |
報告書
調査位置図
ボーリング柱状図
試験結果シート
考察
現場写真
複数の場合
地質推定断面図
地質状況により
土質定数
支持層
基礎工の選定
液状化の判定